OSにより、またディストリビューションにより、異なるので代表的なものをあげます。OpenOffice/LibreOfficeのWriterでフォントの指定をしたもののスクリーンキャプチャーです。
イタリック(斜体)、ボールド(太字)は後から変形効果として付けることもできますが、あらかじめ用意してあるフォントが多くなりました。その方がきれいに仕上がるからです。
Liberation, DejaVu, Nimbus, URW などの名前は作成者や由来を表していて、Serif, SansSerif, monospace などは字体の特徴を示しています。イタリック(Italic)は斜体、ボールド(Bold)は太字です。
小文字の a g l 小文字イタリックの x y などの書体が気になると思います。
フォントの例 | フォント名 |
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Liberation Serif | |
Liberation Sans | |
Liberation Mono | |
DejaVu Serif | |
FreeSerif | |
IPA P明朝 | |
IPA Pゴシック | |
Nimbus Roman No9 L | |
Nimbus Sans L | |
URW Bookman L | |
URW Chancery L | |
URW Gothic L | |
URW Palladio L | |
Liberation Serif Italic |
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Liberation Sans Italic |
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Liberation Mono Italic |
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DejaVu Serif Italic |
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FreeSerif Italic |
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IPA P明朝 Italic |
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IPA Pゴシック Italic |
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Nimbus Roman No9 L Italic |
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Nimbus Sans L Italic |
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URW Bookman L Italic |
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URW Chancery L Italic |
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URW Gothic L | |
URW Palladio L Italic |
フォント名 | 置き換え可能なフォント |
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Liberation Serif | Times New Roman, Thorndale, Nimbus Roman, Bitstream Vera Serif |
Liberation Sans | Arial, Albany, Helvetica, Nimbus Sans L, Bitstream Vera Sans |
Liberation Mono | Courier New, Cumberland, Courier, Nimbus Mono L, Bitstream Vera Sans Mono |
日本語は過渡期にあります。2000年に制定されて2004年に改訂された JIS X 0213:2000, JIS X 0213:2004 で扱える文字が大幅に増え、例示字形(グリフ)も改訂になりました。IPAのフォントのシリーズがこれに対応しています。
JIS X 0213:2000, JIS X 0213:2004に対応しているコンピュータと対応していないコンピュータの間でトラブルになるかも知れません。
OpenOffice/LibreOfficeのWriterでは、西洋諸言語(英語など)用フォントと、アジア諸言語(日本語など)用フォントを別々に設定できます。標準の状態では、日本語はVLゴシック、英語はLiberation Serif で表示するようになっています。一番上の「VLゴシック + Liberation Serif」がそれです。
2番目から下は英字数字を含めて全部同じフォントにしたものです。
2000 とあるのはJIS X 0213:2000 までの字形のフォントです。葛のヒ、鯖の月、榊のネ、二点のしんにょうがないなどが特徴です。
2004 とあるのはJIS X 0213:2004 に基づく字形のフォントです。葛の人、鯖の円、榊の示、二点のしんにょうがなどが特徴です。
プロポーショナルを意味するPがあっても日本語の文字(漢字・ひらがな)は等輻になるものもありますが、IPAのフォントはひらがなにもプロポーショナルの扱いをしています。
フォントの例 | フォント名 | |
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2000 | VLゴシック + Liberation Serif (デフォルト) |
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VL ゴシック | ||
VL Pゴシック | ||
さざなみゴシック | ||
2004 | IPAゴシック | |
IPA Pゴシック | ||
IPA明朝 | ||
IPA P明朝 |