触れなかった「補間の種類」について調べてみましょう。
画像の拡大・縮小では4つの補間の種類を選択できます。どのような違いがあるのでしょうか。
写真の縮小で例に出した桜の花の写真について,4つの方法で縮小の後、表示倍率をあげて比較したものです。(GIMPで100%,200%,400%と表示倍率をあげる時は補間をしていませんから変化は縮小の時おこります)
補間しない |
線形 |
キュービック |
Sinc(Lanczos3) |
縮小では,当然消えてなくなるピクセルがあります。そのピクセルが持っていた情報をただ捨てる方法(補間しない),近隣のセルの色を平均して平均の値を残す方法などが考えられます。
普通の写真ではその違いがはっきりと出ませんが,次のような細い線がある画像では,補間方法が悪いと線が消えることがあります。
まずこれがオリジナル。
次にこれを4つの補間方法を使って半分に縮小。その後表示倍率を2倍にして違いを比べると次のようになります。
補間しない |
線形 |
キュービック |
Sinc(Lanczos3) |
「補間しない」では緑の線が捨て去る部分に当たるらしく消えてしまいます。「線形」と「キュービック」では残りますが輪郭がぼけた感じになります。「Sinc」では輪郭をくっきりと残す工夫がされていますが一番右と下の線はなくなっています。
補間法はソフトにより採用する方法や呼び名が違いますしこれからも改良が加えられます。解説を読んだり自分でやってみるなりして癖をつかんでおきましょう。