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クライアント

Windows ME。ユーザー名・パスワードで認証の上、移動ユーザープロファイルでユーザーごとの設定をどの機械からログオンしても確保している。

システムポリシーをかけて、ネットワークの設定とコントロールパネルの一部は生徒が変更できないようにしている。システムポリシーはシステムポリシーエディタで設定したものを認証サーバーの決められたところに置いておくことで有効になる。Windows95のリソースキットに含まれているエディタをWindows98上で使っている。ここ何年か設定を変えていないのでWindowsMeや2000でエディタが使えるかは不明だが、設定されるクライアントはMeでも大丈夫だ。

壁紙やウインドウの大きさ、辞書の設定はユーザープロファイルの項目なのでユーザーごとに個別に変更できる。壁紙をかえることは教えないが自然に広まる。同じ機械を使う他の生徒に影響を与えることはない。

ただし、NT系と違ってMeではソフトのインストールが生徒にもできてしまう。ファイルの種類の関係づけはユーザープロファイルでないので注意が必要。(めったに問題にならない)

マイドキュメントはユーザープロファイルに含めていない。その代わりにファイルサーバーから提供される個人専用フォルダをネットワークドライブとして接続し、そのドライブをマイドキュメントに指定する。生徒がマイドキュメントに保存すれば、ファイルサーバーに保存したことになる。NTサーバーを使用している某公立高校では生徒はサーバーの中から自分のフォルダを選んで保存していた。

ログオンした時にシステムポリシーのデータと同じ所にlogon.batというバッチファイルがあるとそれを実行することになっている。ネットワークドライブの接続と時刻の同期はこれでおこなっている。

logon.bat ではMS-DOSの時代の作業しかできない。WSH を使うとjavascriptまたはvbscriptを使うことができる。これだとユーザー名をスクリプトの中に含めたり、レジストリを設定したり、デスクトップなどの場所を特定できるので高度な処理ができる。デスクトップに新たなショートカットを作ったり、ローカルなハードディスクに小さなファイルをコピーしたりと、クライアント機のメンテナンスを自動的におこなうことができる。


安達 順一
http://www.seiai.ed.jp/
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