●javaはオブジェクト指向言語です。最近ではオブジェクト指向言語であることは珍しいことではなくなってしまいました。それは最近のグラフィックユーザーインターフェース(GUI)を簡単に実現しようとすれば、必然的にそうならざるを得ないからだと思います。ではこのjavaでGUIはどのように実現されるのでしょうか。
●javaにはクラスライブラリというものがあります。C言語などでもライブラリがありますが考え方は同じで、プログラムを作る上で部品として使えるものです。すでに Math.PI や Math.random() などを利用していますから用意された部品を呼び出して使うというライブラリは経験しています。ですが、GUIのクラスライブラリの使い方はちがいます。ここがオブジェクト指向ならではなのですが‥‥。
●まず、次のような空のウインドウを作ります。javaでは Frame と呼びます。
import javax.swing.*; /** JFrame 最初の一歩 */ public class Swing00{ public static void main(String[] args){ /* フレームを作成 */ JFrame frame1 = new JFrame(); /* サイズと位置を指定 */ frame1.setSize(400, 300); /* 終了処理を設定 */ frame1.setDefaultCloseOperation(JFrame.EXIT_ON_CLOSE); /* 実際に表示する */ frame1.setVisible(true); } }
●frame1.setDefaultCloseOperation(JFrame.EXIT_ON_CLOSE); を忘れると、[×] ボタンでウインドウは閉じますが、プログラムは終了しません。下記のように次の命令ができない状態になります。プログラムはまだ実行中です。
U:\user\java>java Swing00
●このようなときには、[Ctrl] + [C] (コントロールキーを押しながらCを押す)の操作をしてください。プログラムが終了します。
文 | 意味 | javaでの一般的用語 |
JFrame frame1 = new JFrame(); | JFrameの機能を持ったフレームを作成 | オブジェクト(インスタンス)を作る |
frame1.setSize(400, 300); | フレームの大きさを指定 | setSizeというメソッドを利用 |