●クラスの宣言や関数の定義、つまり、
public class Keisan { public static void main( String[] args ) { } }
などの部分の解説はあとにします。こうするものだと考えておいてください。
●しばらくは、main関数の内部だけ、つまり下記で赤で書いた部分だけを考えていきます。ただし青の部分はファイル名の .java をのぞいた部分とあわせなければなりません。
public class Keisan {
public static void main( String[] args ) {
命令文1;
命令文2;
}
}
●命令文の最後にかならずセミコロン( ; )が必要なところは注意しておきましょう。
●加減乗除の演算を,それぞれ,+,-,*,/で表します。
●つぎの計算をさせてみます。
30×5
●次のように入力します。
public class Keisan { public static void main( String[] args ) { System.out.println( 30 * 5 ); } }
●DOSプロンプトで次のように入力し、最後に[Enter]をおします。
U:\user\java>javac Keisan.java
●実行は次のようにします。
U:\user\java>java Keisan 150 U:\user\java>
●50×3=150 などと表示するには次のようにします。
public class Keisan2 { public static void main( String[] args ) { System.out.print( "30 × 5 = " ); System.out.println( 30 * 5 ); } }
●1つめに、println でなく print を使っていることに注意してください。2つの使い方は同じですが、println が表示の後改行をするのに対して、print の方は改行しません。
●println は2つ以上の項目をならべて表示できません。別のやり方もありますが、現段階ではこれでいきましょう。
●結果が小数部分を含む数になる計算では正しい答にならないことがあります。たとえば、
30÷4×5
は、37.5が正解ですが、35になってしまいます。これは、30÷4の計算の時に、30も4も整数なので、答えも整数にするために小数点以下を切り捨てたのです。
●次のようにすればうまくいきます。
public class Keisan3 { public static void main( String[] args ) { System.out.print( "30 ÷ 4 × 5 = " ); System.out.println( 30.0 / 4 * 5 ); } }
30.0 とすることで、java は30が整数でない(小数部分も考える)ことを理解します。そこで小数部分まで計算するのです。答が小数部分まである数値になりますので、それに5をかけるときもやはり小数部分まで計算し、表示も小数部分まで表示します。
●次の理由はわかるでしょうか、
System.out.println( 30 / 4.0 * 5 ); //37.5になります System.out.println( 30 / 4 * 5.0 ); //35になります
●次の計算をするプログラムをつくりなさい。
(1) 12+34 (2) 2×3 (3) 20÷4×3 (4) 50+2×10 (5) (50+2)×10 (6) 1÷3×3 (7) 53
●(7) はちょっと工夫が必要です。javaには累乗を示す記号がありません。
5 * 5 * 5
を使いましょう。これができないときは次の書き方ができます。Mathは数学,powはpower(累乗)からきています。
Math.pow( 5, 3 )