いろいろな虫がいます。特徴的ななき方をするものは聞き分けることは簡単です。ウマオイはスイッチョンとなきます。クツワムシは、歌に有名なようにガチャガチャと聞こえます。キリギリスもわかりやすくチョン・ギースと聞こえます。昼間になくので見つけやすいこともあるでしょう。
さて、童謡に「あれ松虫がなき出した ちんちろ ちんちろ ちんちろりん」とありますが、コオロギとマツムシとスズムシとカンタンの区別が付きますか。
ものの本によると、エンマコオロギはコロコロリー、ツヅレサセコオロギはリーリーリー、オカメコオロギはジ、ジ、ジ、ジとかリ、リ、リ、リとかリリリリリとかと、書いてあり、これだけでもかなりいろいろです。さらに、アオマツムシはリイリイリイリイとなき、スズムシはリーンリーンとなき、カンタンはルルルルルとありますが、これではとても区別できそうにありません。
カンタンは比較的低音で休みなく単調になきます。スズムシは高音で風鈴のような音色です。こちらも比較的単調に長くなき続けます。コオロギのたぐいはリリーッ、リリーッとかリリリルーリリッとか短いフレーズを繰り返すものが多いようです。マツムシも短いフレーズですが、コオロギより弱々しく高く澄んだ音です。
ほんとうに様々で、もし、これだけの種類のなき声を全部考えなさいと いわれてもこれほど多様ななき声は考えられないでしょう。 特にスイッチョンはとてもユニークですね。