もくじ

DOCTYPE宣言・XML宣言のこれから

変更の必要性

2005年度までhtml4.01(strict)、2006年度からxhtml1.1に合わせてDOCTYPE宣言、xml宣言を指定してきたテキストですが、変更が必要となりました。

2009 年 1 月 16 日にXHTML Media Types - Second Edition(日本語訳 XHTML Media Types ― 第二版) が出されました。これは副題に、「複数の UA に対し、ひとつの XHTML 文書から最も適切な内容を提供するためのガイドライン」とあるように、XHTMLで書かれた文書 をhtmlしか解釈しないブラウザに、htmlとして表示させる一方、xhtmlを解釈できるブラウザにも正しく表示させるための手法を書いたものです。

要するにxhtmlを正しく表示できずにダウンロードしてしまうインターネットエクスプローラのver6, ver7 に対しての対策です。

いままでのW3Cの文書ではxhtmlで書かれたものはxml宣言を付けることを強く勧めていましたが、今回のものはxml宣言をせずに、Media Type も text/html とするように書いてあります。

もちろんいまでもxhtmlで書かれ、それで処理されることを期待するものはxml宣言を付けることには変わりありませんが、htmlとして処理させようとする場合にどのように互換をとっていくかということです。

多くのサーバーの設定では拡張子が.htmlである場合はMedia Type を text/html として送信します。application/xhtml+xml で送信するとインターネットエクスプローラのver6, ver7 では表示できなくてダウンロードになります。

一方、xmlにした時のメリットとして、将来的に数学の式を表現できる MathML やベクターグラフィックスの SVG などはまだ一般には使える段階ではありません。

従って、現時点でxmlとして送信するメリットはきわめて限定的です。この流れでxhtmlで書かれた文書もhtmlとして送信するという方針は妥当なものでしょう。

現在進められている html5 の動向もにらみながら2009年度のテキストは変更します。


ウェブページ(Mar.2009)
聖愛中学高等学校
http://www.seiai.ed.jp/