GIMPのいろいろな色の選択法

もう一つの色の指定法

多くのグラフィックソフトではRGBの他に色相・彩度・明度の3つで色を選択する方法が用意されている。色相・彩度・明度で表す方法はいくつか種類があり,gimpではHSV(HSB)を採用している。これは Hue、Saturation、Value(Brightness)の略である。(HLSを採用するソフトもある。彩度を数値で比較しようとしなければ実用上たいしたちがいはない)

GIMPの標準

2c7a06はRGBのカラーコードで,HSVの数値はここには出ません。視覚的に選択するようになっています。

色相(H)は虹色に色を並べたもので,ここから色を選ぶと広い4角形の部分に縦に彩度,横に明度を変えて表示されます。

水彩色

我々がパレット上で行う色の混合をシミュレートしたものです。下図の例では現在暗めの緑ですが,黄色い所に触れると日の緑にだんだんと黄色が混ざり,赤に触れると赤が混ざるという変化をします。

HSVでは隣り合わない色を加えるということはできませんから,より直感的に必要な色を選択できるかもしれません。

三角形

色相部分を選択しやすくしたものがこれです。

暗いところでは彩度を変化させても視覚的に変わらないので三角形になっています。

CMYK

プリンタの減法混色で指定します。

パレット

RGBの純色とそれを半々に混ぜたの6色とそれらの明るさを約半分にした6色,白と黒とその間のいろいろな明るさの灰色がすぐに選択できるようになったパレットです。

スケール (HSV, RGB のスライダー)

上の3本のスライダーがHSVを変化させるためのもので,下の3本がRGBを変化させるためのものです。HSVのいずれかを変化させるとRGBも変化し,RGBのいずれかを動かすとHSVも動きます。

スライダーの色は他のスライダーの位置によって変化します。たとえばH部分の色はSとVを現在の値に固定し,Hだけを動かして得られる色が表示されています。

同様にR部分の色はGとBを現在の値に固定し,Rだけを動かして得られる色が表示されています。


Gimpを使った画像処理(Sep.2009)
聖愛中学高等学校
http://www.seiai.ed.jp/
Jan.2010加筆