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変数と演算子

変数

変数とは数値などのデータを入れて記憶させておく入れ物です。変数は自分で名前をつけることができます。名前は半角の英数字とアンダースコア"_"を組み合わせてつけますが、先頭文字は数字にしてはいけません。大文字と小文字を区別します。

class void for while do if else などプログラムに使用する約50語がキーワードとして予約されていますので、これは変数名としては使用できません。

普通の変数は、小文字と数字の組み合わせにしましょう。特別な変数は全部大文字で書くことがあります。

変数の型

変数には整数を入れる int の他に、小数をもつ可能性のある数値のための double などの種類があります。これを「型」といいます。

よく使う変数の型

格納する値
int整数
double小数を含む数、大きな数
String文字列(文字の並び)
正式には変数の型でなくクラス

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整数のグループ

整数を入れます。小数点のある数は扱えません。int を使うのが普通です。

バイト数最小値最大値
byte1 -128127
short2 -32768 32767
int4 -21474836482147483647
long8 -92233720368547758089223372036854775807

浮動小数のグループ

小数部分のある数として扱います。昔はfloatがよく使われましたが精度や扱える数の範囲を広げるため倍の大きさのdoubleという型が作られました。メモリが大きくなった今ではdoubleを使うのが普通です。

バイト数最小値最大値
float4±1.40239846×10-45±3.40282347×1038
double8±4.940655645841246544×10-324±1.79769313486231570×10308

バイト数は使用するメモリの大きさです。

その他

特殊な型です。

バイト数格納する値
char2文字コードを入れて文字を表す(ユニコードの仕様が変わりchar型で表せない文字が出てきたのでこれからはintを代わりに使う)
booleantrue か false のいずれか
(String)可変文字列。正確にはStringは変数の型ではなく可変長でもない。しかしdoubleやintと並べてよく使うので( )をつけて書いておく。

booleanまでの8種類(Stringを含まない)を基本データ型とよびます。

当面、整数なら int 、小数点を含む計算をするなら double と宣言しましょう。

+-×÷ 演算子

基本演算子

四則演算はどの言語でもだいたい同じです。余りを求める演算子もよくある決まりです。 + は文字列の連結にも使われます。

a + b     aとbを足す。
a - b     aからbを引く。
a * b     aとbをかける。
a / b     aをbで割る。
a % b     aをbで割った余りを求める。

代入演算子

省略した書き方です。C言語で広く使われていました。+= b はbを足してから(+)代入(=)と考えるといいでしょう。

a  = b     aにbを代入する
a += b     a = a + b とおなじ
a -= b     a = a - b とおなじ
a *= b     a = a * b とおなじ
a /= b     a = a / b とおなじ
a %= b     a = a % b とおなじ

インクリメント/デクリメント演算子

これもC言語で広く使われていた省略した書き方です。C++の語源でもあります。

a++        aに1加算   a = a + 1 とおなじ。
++a        aに1加算   a = a + 1 とおなじ。
a--        aに1減算   a = a - 1 とおなじ。
--a        aに1減算   a = a - 1 とおなじ。

比較演算子

2つの値を比較します。結果は boolean の値になります。つまり、true または false です。

a == b     aとbは等しい
a != b     aとbは等しくない
a <  b     aはbより小さい(等しくはない)
a >  b     aはbより大きい(等しくはない)
a <= b     aはbより小さいか等しい
a >= b     aはbより大きいか等しい

論理演算子

2つのboolean値を比較します。結果も boolean になります。つまり、true または false です。

a &  b     aとbのaNDをとる(両方ともtrueのときtrue)
a && b     aとbのaNDをとる(両方ともtrueのときtrue)
a |  b     aとbのORをとる(どちらかがtrueのときtrue)
a || b     aとbのORをとる(どちらかがtrueのときtrue)
a ^  b     aとbの排他的論理和をとる(異なるときtrue)
!a         aのNOTをとる(trueならfalse, falseならtrue)