繰り返し(for)の課題3で 1+2+3+…+n を計算するプログラムを作りました。
/** 1+2+3+…+n を計算する */
public class Kurikaeshi3 {
public static void main( String[] args ) {
int n = 10; //どこまで加えるか
int s = 0; //合計をいれておく変数
for( int i=1; i<=n; i++ ) {
s = s + i;
}
System.out.print( "1 から " );
System.out.print( n );
System.out.print( " までの和は " );
System.out.println( s );
}
}
これを「 n までの和は、n-1 までの和に n を足したもの」ということと、「 n=1 のときの 答えが 1 」ということに注目すれば、別のアルゴリズムでプログラムできます。
public class Saiki01{
public static void main(String[] args) {
int n = 10;
System.out.println( n + "までの和 = " + madenowa(n));
}
static int madenowa(int i) {
if(i==1) {
return 1;
}
else{
return i + madenowa(i-1);
}
}
}
madenowaというのはスタティックなメソッドです。(スタティックというのはインスタンスを作らなくても使えるメソッド)
madenowaの中でmadenowaが呼ばれている(使われている)ことに注目してください。
これだとプログラムが終わらないと思うかも知れませんが、i が 1 になれば、終わります。つまり、1 まで足せば終わりということです。
メソッドの中で自分自身を呼ぶ。このような手法を使ったプログラムを再帰的プログラムとか、リカーシブルプログラムといいます。
上記プログラムを確認しなさい。
1×2×3×…×n を計算するプログラムをつくれ。ただし、再帰的手法を使うこと。n は int n=10; などとプログラム内で与えるものとする。
Saiki02.java の n をプログラムの開始時に引数として与えるようにしなさい。ただし、再帰的手法を使うこと。
Saiki01.java のように int で計算すると、ちょっと大きな数を入れられると計算限界を超える。long や double を使うように工夫すること。
引数から数値を得るには
int n = 10; のかわりに int n = Integer.parseInt(args[0]); long n = Long.parseLong(args[0]); double n = Double.parseDouble(args[0]);
メソッドは、
static long kaijou(long i) {
static double kaijou(double i) {
longでは20まで計算できる
15までの積 = 1307674368000 16までの積 = 20922789888000 17までの積 = 355687428096000 18までの積 = 6402373705728000 19までの積 = 121645100408832000 20までの積 = 2432902008176640000 21までの積 = -4249290049419214848
doubleでは…
120.0までの積 = 6.689502913449124E198 130.0までの積 = 6.466855489220472E219 140.0までの積 = 1.346201247571752E241 150.0までの積 = 5.7133839564458505E262 160.0までの積 = 4.714723635992059E284 170.0までの積 = 7.257415615307994E306 180.0までの積 = Infinity