モノクローム(monochrome)の略。元々の意味は単色で黒とは限らない。写真や映画、絵画の世界で、セピア色や灰色、青色だけなど白黒でない作品もモノクロと呼ばれる。
また、コンピュータでも一昔前はカラーでないディスプレイがあったが、緑の文字や黄色い文字のモノクロディスプレイもあった。
モノクロの多くは白黒を指すが、セピア色の写真を見せられれば、「白黒でないからモノクロ写真ではない」とは言わないだろう。
上にあげたモノクロ作品、モノクロ製品は多くの場合、2階調ではない。白黒なら白-灰-黒、セピアなら白-薄いセピア-濃いセピア などの中間の明るさがあるものが普通である。
したがって、教科書の「モノクロ画像は2階調で表現したものである」という説明は正しくない。
モノクロ画像は単色ということなので、階調については曖昧。もちろん2階調でもよいし、グレースケールでもよい。
白黒のモノクロ画像の分類
名称 | 説明 | サンプル画像 | |
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モノクロ画像 | 白黒2値 | 白か黒かの2階調。1画素を1ビットで表現できる | |
グレースケール | 白から黒までを何段階かの灰色で表す画像 1画素を8ビットで表現する256階調を使うことが多い |