このPCはvine01...などと呼ばれている。その38番がvine38。(もう一つのシリーズはfish01...)
このHDDはLinuxを入れる予定ですでに2つのパーティションに分け、hda1にWindowsMeが入っている。一番小さい9GB。このうち5GBをWindowsに使用している。今となってはWindowsの方を少なくした方が良かったのだが、当時の判断だからしかたがない。分け直すのは面倒なのでこのままいく。
ひとつインストールが終わればPartimageを使ってパーティションコピーで全PCにインストールするつもりだ。Partimageは元より小さなパーティションにはリストアできないので、一番小さい9GBのHDDで始める必要がある
OSは結局 Debian/GNU Linux Lenny
vine39に testing-amd64, testing-i386 と試行してうまくいかず、HDDに不具合があるように受け取れるメッセージもあって機械を換え結局vine38に Testing-i386-netinst 07-8-13 をインストールできた。
後でわかったことだがTestingのインストーラーはかなり不安定な場合がありそれも原因の一つだったかもしれない。amd64をやめたのは結果的に良かったかもしれない。64ビット版がないソフトは仮想環境を作らなければならないのは後で知った。また、CPUがPentiumIIIのもう一種類のPCへの移設がi386であったおかげで思いの外簡単だった。
4GBあいているが、スワップを引いて3.6GBしかない。Xwindowを入れると残りは少ない。KDEも入れようかと思っていたが無理。
Filesystem サイズ 使用 残り 使用% マウント位置 /dev/hda2 3.4G 2.7G 540M 84% / tmpfs 221M 0 221M 0% /lib/init/rw udev 10M 64K 10M 1% /dev tmpfs 221M 0 221M 0% /dev/shm
ログイン後の画面、ディレクトリ内の画像ファイルは内容が表示される。
アプリケーション、場所、システムの3つ。アイコンのセンスもなかなかよい。現時点のstableであるEtchのアイコンより大胆でわかりやすく好感が持てる
その他のメニューもよく整理されていてこのまま使えそうである。
ルートのパスワードが必要な場所で一度認証した後、こんなのが出る。某所で見た「あなたの確認が必要です」にもにているが、OKをクリックしなくても先に進んでいく。メニューに管理者権限の必要と思われるものも混ざっているのに気になっていたが上手に対処できているのではないか。
メインのブラウザは異なるが、firefoxもiceweasel という名前で入っている。
thunderbirdは入っていない。aptitudeで入れたが1.5系である。
導入直後は英語。追加パッケージが各国語版ありこれで日本語化された。
諸事情で名前とアイコンが異なるし、debianでアップデートに追いついていない。
Debianの標準であるEpiphanyとEvolutionを使う手もあるが、Windows版があるオープンソースなので生徒に安全な物を勧める観点から、FirefoxとThunderbirdを最新版でそして見慣れたアイコンで使わせたい。
Firefoxはhtmlの文法チェックの拡張がある。ThunderbirdはWindowsのThunderbirdとメールボックスを共用できる。この2点も魅力だ。
aptによらずに最新版を入れることにする。
まず、ローカルに入れ、安定したら、サーバーに入れてnfsでマウントすることにした。しかし、まだローカルに入ったままである(2008/5/18)。
メニューの[場所]にある[サーバーへ接続]。ftp, smb, ssh, WebDAV などの選択肢がある。マウントはせず、その都度スクリプトでコピーなどをするようだ。
ここで設定すると、パスワードを要求。うまくいけばそれを記憶させられるが、いつまで覚えているか選択が可能。メニューとデスクトップに接続のためのリンクができる。右クリック-アンマウントでアイコンが消える。
起動時に必要なプロファイルデータが必要でなければ、課題提出の場所に使える。また、public_htmlの代わりの場所としてsambaでやっていた場所を同様に使える。
この時点ではメニューの仕組みは調査しておらず、最悪GUIで設定した個人ユーザーの設定をコピーするつもりでいた。
javaの導入。まだ、non-freeに入っている。まだsynapticを知らずaptitudeでいれた。aptで入れられるのはとても安心。
ただgnuのjavaとどちらを使うかの設定は別にやらなければならなかった。javac, java, そしてjarファイルになったものの実行について設定しなければならない。
無印rubyは1.8.2, ruby1.8 ruby1.9 がある。rubyのウェブページと同じ ruby 1.8.6.36-1を入れることにする。
gnomeデスクトップ環境にgnome-gameがあった。gnome-desktop-environmentも一緒に削除されるというのは気になるが削除。
knoppixEdu6 menu では言語関係は次のようになっている。つまりエディタとコンソールが起動するだけ。KDEなので、kwriteとkonsoleが指定されている
#!/bin/bash kwrite & konsole &
gnomeに置き換えると、gedit と gnome-terminal らしい。メニューの変更で「端末内で実行」を選択しなおかつ&を付けるとすぐに終了してしまう。他の選択肢は「アプリ」。
「端末内で実行」を選択し&を付けないことにする
#!/bin/bash gedit gnome-terminal
アイコンは /usr/share/icons/ 内の sun-java6.xpm とした。
他のアイコンは普通,以下にある
/usr/share/pixmaps
Debianのデフォルトは uim-toolbar 。コンソールで im-switch で状態をみたり切り替えたりできる。
リンクは現在 uim-toolbar を指しています uim - 優先度 30 uim-toolbar - 優先度 40 uim-systray - 優先度 30 uim-toolbar-qt - 優先度 30
王冠 あ R 設定
uimはほんとうに状態がわからなくなる。Anthy, prime, 直接入力の別などの状態は知りたいと思う
uim-systrayはほとんどtoolbarと同じ使用感、場所をとらないので快適。ただしuim-toolbarの問題をそのまま引きずる。
uimがいろいろ不具合なのでscimを入れることにした。KnoppixEduやOSP基本パッケージもscimである。
記録によると scim, scim-anthy, scim-gtk2-immodule, scim-prime, scim-uim を入れている。uimを残している。やはりim-switchを使って切り替える必要がある。
このあと,firefox,thunderbirdとの衝突回避のためscim-bridgeを追加している。F10でgeditのメニューがでる,「ー」が「ろ」になる,という問題もでている。
ユーザーの ~/.xinput.d/ 内のja_JPがリンクになっている
beta@vine38:~$ ll -a .xinput.d/ drwxr-xr-x 2 beta beta 4096 2007-08-26 21:05 . drwxr-xr-x 35 beta beta 4096 2007-09-03 19:05 .. lrwxrwxrwx 1 beta beta 35 2007-08-26 21:05 ja_JP -> /etc/X11/xinit/xinput.d/uim-systray
/etc/X11/xinit/xinput.d/ の中には
vine38:/home/beta# ls -l /etc/X11/xinit/xinput.d/ 合計 40 lrwxrwxrwx 1 root root 32 2007-08-18 07:54 all_ALL -> /etc/alternatives/xinput-all_ALL -rw-r--r-- 1 root root 1042 2007-01-01 02:09 default lrwxrwxrwx 1 root root 30 2007-08-26 18:54 ja_JP -> /etc/alternatives/xinput-ja_JP lrwxrwxrwx 1 root root 30 2007-08-26 18:54 ko_KR -> /etc/alternatives/xinput-ko_KR -rw-r--r-- 1 root root 474 2007-01-01 02:09 none -rw-r--r-- 1 root root 622 2007-07-21 20:22 scim -rw-r--r-- 1 root root 649 2007-07-21 20:22 scim-immodule -rw-r--r-- 1 root root 610 2007-01-01 02:09 th-xim lrwxrwxrwx 1 root root 30 2007-08-18 07:54 th_TH -> /etc/alternatives/xinput-th_TH -rw-r--r-- 1 root root 377 2007-08-04 22:45 uim -rw-r--r-- 1 root root 385 2007-08-04 22:45 uim-systray -rw-r--r-- 1 root root 377 2007-08-04 22:45 uim-toolbar
im-switchで変わる
beta@vine38:~$ im-switch -s scim
こうすると
beta@vine38:~$ ll -a .xinput.d/ drwxr-xr-x 2 beta beta 4096 2007-09-03 19:55 . drwxr-xr-x 35 beta beta 4096 2007-09-03 19:44 .. lrwxrwxrwx 1 beta beta 28 2007-09-03 19:55 ja_JP -> /etc/X11/xinit/xinput.d/scim lrwxrwxrwx 1 beta beta 35 2007-08-26 21:05 ja_JP.backup -> /etc/X11/xinit/xinput.d/uim-systray
.xinput/ja_JP がなければ,/etc/X11/xinit/xinput.d/ja_JP が使用される。そして,/etc/alternatives/xinput-ja_JPへのリンクになっているが,これが管理者が行うデフォルトの設定なのだろう。
まだこの時点ではひな形ユーザーの設定を全ユーザーにコピーしようとしている。このあとこれはユーザー設定に頼らずデフォルトを設定するように方針変更になる。
今までのひな形ユーザーをbetaとすれば設定ファイルはローカルの/home/betaにある。ここはサーバーの/home/betaがマウントされた時点でアクセスできなくなるから,別のところにコピーしておいてマウント後書き戻す。
. で始まるファイルとディレクトリを全部コピーするには次のようにする。
$ cp -ra .[!.]* /somewhere
.* とすると、親ディレクトリのファイルも対象にしてしまう。
ThunderbirdのメールボックスをWindowsとLinuxで共用する。Windows時代のメールボックスは次のフォルダにおいてある。やはりユーザーをbetaとして
/home/beta/tb/profile
もともとThunderbirdのメールボックスは次の場所にある。
Windows Me C:\WINDOWS\profiles\beta\Application Data\Thunderbird\Profiles\xxxxxxxx.default Windows 2000 C:\Documents and Settings\beta\Application Data\Thunderbird\Profiles\xxxxxxxx.default
最後のxxxxxxxxはランダムな文字列である。この中にアカウント情報(prefs.js)やメール本体のディレクトリ(Mail)などがある。これで移動プロファイルになるがメールの内容をコピーすることになるので,この中身をすべて上記の/home/beta/tb/にいれてあるのである。
この場所を,.mozilla-thunderbirdの中のprofiles.iniにprefs.jsの在処として書くのである。
jonah:~# cat /home/beta/.mozilla-thunderbird/profiles.ini [General] StartWithLastProfile=1 [Profile0] Name=default IsRelative=1 Path=../tb/profile
これは現在 /home/beta/.thunderbird/ というフォルダになっている
ちなみに、windows側ではprefs.jsの在処はここに書かれている。
jonah:~# cat /home/beta/.profiles/Application\ Data/Thunderbird/profiles.ini [General] StartWithLastProfile=1 [Profile0] Name=default IsRelative=0 Path=U:\tb\profile Default=1
Profileが一つだけなので、Default=1 はあってもなくてもいいのだろう。
安達 順一